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民間就職した卒業生へのインタビュー

遠野 恭平(理学研究科天文学専攻 修士課程 平成26年度修了)

プロフィール

 

出身地

岩手県金ヶ崎町

所属サークル

アニメ研究会、防具空手道部

アルバイト

東北大生のための学習支援(物理)

好きな漫画

ハヤテのごとく!

趣味

アニメを見る、ソーシャルゲ−ム


ブラックホールの本がきっかけで天文学の道へ

高校生のときに図書館で借りたブラックホールの本を読んだことがきっかけで、天文学を勉強してみたいという気持ちなりました。その時に、天文学を勉強できる大学を調べて見つけたのが東大・東北大だったのですが、学力的なこともあって東北大に決めました。高校の時は、物理や数学などの理系科目が好きでしたし、高校1・2年生のときにオープンキャンパスに参加して、より東北大学で学びたい気持ちが強くなりました。

プログラミングに興味を持ち、シミュレーションを使って研究

1年生の時は勉強、サークル、部活を頑張っていました。大学で受けた授業で印象的だったのは、地球システム科学というですね、ひたすらスライドの内容を写すという授業でした。2年生時も勉強、サークル、部活を頑張っていました。天文学専攻に入れるのが10数名で、成績上位の人から入ることができるので、勉強は頑張りました。2年生の後半から天文学専攻に配属されるのですが、天文学の基礎となるような科目やプログラミングを学びました。4年生になって前期にゼミが始まりました。ゼミでは、観測・理論・その中間的なものから選択することになっていて、自分はもともとブラックホールに興味があったので、理論を選択しました。ゼミの内容としては、英語で書かれた教科書の輪講が主なものでした。4年の後期になって担当教員が決まりました。この時に印象的だったのは、プログラミングの課題でいいものを作ろうと思い、コードの中身をより複雑なものにした時の事ですね。複雑にしすぎてバグが生じそれを直すのに苦労したりしました。ですが、完成すると他にその授業を受講していたどの学生よりも処理能力の高いコードを作ることができたので、すごく嬉しかったですね。4年生になると担当教員のもと卒業研究を行いました。

大学院生になってからは、銀河における星形成について研究しました。星の材料である水素ガス等の気体が銀河の中でどのように運動しているかというのを、コンピュータを用いたシミュレーションによって明らかにしていくというものです。自分はもともとブラックホールに興味をもっており、シュミュレーションという研究分野は最初まったく知らず、ゼミを選ぶ時にはじめて聞きました。そのときに、パソコンを使って宇宙の様々なものを再現するというのがすごくかっこいいと思い、この研究をすることに決めました。シミュレーションをやっていて面白いと感じたのはコードをつくっていく作業ですね。大学院では基本的に毎週1回担当教員と研究の方向性についての話をしています。そこで研究手法や解析方法のアドバイスをもらっています。あと、他の研究室で自分と似ている研究をしているドクターの先輩がいるので、その先輩からも研究のアドバイスをもらったりもしています。ただ、プログラミングの勉強はすべて自力でやりました。

コードを作って気づいた「何かを作り上げていく作業」のおもしろさ

大学院に進学しようと決めたきっかけは、4年生のときにシュミュレーションをやったことがきっかけでしたが、研究をしていくと天文学の研究よりもコードを作り上げるような、「何かを作り上げていく作業」のほうが面白いと感じていくようになりました。そう感じたのがちょうど学部4年生の卒業研究をやっている時だったのですが、そう考えると就職の方がいいのかとも考えました。ですがその時は時期的に就職活動を始めるには遅かったので、大学院進学を決めました。そのことがきっかけで、大学院で2年間勉強が終わったら就職しようと決めていました。ただ、大学院に行くと決めた以上2年間は、学部時代にやったようなシュミュレーションをより洗練させ、もっと研究として成り立つレベルにしていきたいなと思いつつ研究活動をしていました。

どんな就職活動をしましたか?

修士1年の8月に東北大学で就職セミナーに参加しました。そのときに、リクナビやマイナビや日系就職ナビのことを知り登録しました。10月にもセミナーに参加し就職活動の心構えについて学びました。12月〜1月に入り、東京で行われた合同就職セミナーに参加しました。そのときに、システム関係、金融、IT系を中心に他にも様々な企業を見て回りました。本格的にエントリーシートを提出したのが、12月後半から1月はじめで、合同就職セミナーに参加したときにお話を聞く機会があった5・6社にエントリーシートを提出しました。自分の場合、1月の中旬には内定をもらいました。

4月からは、IT関係の仕事で、インターネット決済のシステムを提供する仕事をします。もともと志望していたシステムづくりの仕事です。4月までにMicrosoft Officeの使い方をe-learning教材で学んでおくように言われました。

進学を考えている人やこれから就職活動をする人へのメッセージ

  • 天文学専攻を志望する高校生へメッセージをお願いします。
  • 天文学は他の研究と違い、研究の成果が誰かの役に立つ、等といったことは少ない学問です。そのため、知的欲求だけが研究を進める上でのモチベーションになってくると思います。天文学を志望した理由や、その時の気持ちを忘れずにね。

  • これから就職活動をする大学生へメッセージをお願いします。
  • 研究テーマが直接就職活動と直結するわけではなく、自分のやっている研究活動の中から就職活動に活かせる武器を探せるかが大切だと思うので、そこは意識したほうがいいと思います。自分の場合は、プログラミング経験が武器になると思っていましたし、コードを作っていく上でどう試行錯誤するかとか、そういう何かに対して粘り強く努力する姿勢が身についたということをアピールしていました。研究テーマを武器にするのではなく、研究する上で身についたものを武器にする方がいいと思います。「天文学」という分野は比較的マイナーで、面接で研究の話になると割と盛り上がるので、この点については天文学生で良かったと思います(笑)。

  • 最後に、博士課程へ進学する大学院生へメッセージをお願いします。
  • 博士過程になると、人といかに繋がりを作っていけるかも大切になってくると思います。研究活動は比較的一人でいる時間が多くなる場合があるので、コミュニケーション能力を擦り切らせないよう気をつけて下さい。そして、誰も成し得ないような大発見をして歴史に名を刻んで下さい。自分のペースを忘れずに、がんばってください。

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