2 観測の不確定性関係

一方光の観測について考えると、 現実に単色光は存在し得ないので、有限な時間の間に観測する光の周波数には、ある程度の幅が存在することになる。 これを観測の不確定性関係といい、

$\displaystyle \Delta t \cdot \Delta \omega \geq 2 \pi\quad \Delta x \cdot \Delta k \geq 2\pi$ (3)

と書くことができる。これは観測の原理的な問題であり、式中の物理量は全て観測量である。 この点が量子力学に於ける不確定性関係とは異なる点である。尚右辺の$ 2\pi$の値に本質的な意味はなく$ O(1)$程度であれば何でも良く、 今は $ \omega T =2\pi, k\lambda = 2\pi$の比較からこのように書いているにすぎない。

fat-cat 平成17年5月21日