第00015回  院生雑誌会
・日時:
2006/10/27(Fri.) 04:00pm
・発表者:
茅根 裕司 (M1 服部研)
・紹介論文:
"Is the Cosmic Microwave Background Circularly Polarized?"
Asantha Cooray , Alessandro Melchiorri , Joseph Silk
astro-ph/0205214 Phys.Lett. B554 (2003) 1-6

・要旨:
宇宙マイクロ波背景放射(CMB)は、宇宙の晴れ上がりの時期にComptom散乱によって直線偏光することが知られている。一方、円偏光に関しては (宇宙初期で)油宇高な物理プロセスが無く、考慮しないのが一般的である。実際、WMAP、PLANK等の観測で用いられる検出器では直線偏光を受ける ことは出来るが、円偏光を受けることは出来ない。
紹介論文では、CMBが相対論粒子が存在する領域を伝搬するときに、Faraday conversionの効果によってCMBの直線偏光が円偏光になるプロセスを考えることで 円偏光を見積り、PLANK後の観測装置のデザインに生かすことを目的としている。
・資料:
PLANCK design
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