第48回 院生雑誌会

  • 日時:
    1. 2008.05.09(Fri.) 4:00PM
  • 発表者:
    1. 井上 茂樹 (野口研 D1)
  • 要旨:
    1. 今回紹介するのは、dark matter haloの密度形状がNFWプロファイルになることを解析的に導いた論文である。
      本来、NFWプロファイルはN体シミュレーションからのfitting profileに過ぎず、銀河中心からkpc以下のスケールにおいてまで本当に正しいのかは目下議論の最中である。 この研究ではdark matter haloの位相空間密度が半径のべき乗に比例するという仮定を用いて、ジーンズ方程式からNFWプロファイルが解析的に導き出せることを示した。 そしてその結果から、現在の観測やシミュレーションの解像度が及ばないほどの内側では、密度が半径の-0.75乗に漸近していくことを導き出した。