第51回 院生雑誌会

  • 日時:
    1. 2008.05.30(Fri.) 4:00PM
  • 発表者:
    1. 茅根 裕司 (服部研 D1)
  • 紹介論文:
    1. "Second and third season QUaD CMB temperature and polarization power spectra"

    2. QUaD collaboration: C. Pryke; Ade, P.; Bock, J.; Bowden, M.; Brown, M. L.; Cahill, G.; Castro, P. G.; Church, S.; Culverhouse, T.; Friedman, R.; Ganga, K.; Gear, W. K.; Gupta, S.; Hinderks, J.; Kovac, J.; Lange, A. E.; Leitch, E.; Melhuish, S. J.; Memari, Y.; Murphy, J. A.; Orlando, A.; Schwarz, R.; O'Sullivan, C.; Piccirillo, L.; Rajguru, N.; Rusholme, B.; Taylor, A. N.; Thompson, K. L.; Turner, A. H.; Wu, E. Y. S.; Zemcov, M.

    3. 2008arXiv0805.1944Q

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  • 要旨:
    1. QUaD(Q and U extra-galactic sub-mm telescope At DASI)観測実験による、最新の宇宙マイクロ波背景放射(CMB)温度揺らぎ・偏光観測の結果を報告する。
      QUaDは100GHzと150GHzの二つのバンドで温度揺らぎ・偏光の観測を行なっている。CMB観測では、検出器起源・前景放射起源などによる様々なシステマティックエラーを、如何に小さくするかが問題となる。この論文では、jackknife testを有効に使い、システマティックエラーの影響が極力最小になるような解析を行なっている。この結果得られたpower spectraは、LCDM modeが予言するものと一致しており、精度は今までの観測に比べ勝っている。また、高精度で初めて、偏光E-modeのmultiple acoustic peaksを検出した。