第53回 院生雑誌会
- 日時:
- 2008.06.13(Fri.) 4:00PM
- 発表者:
- 大橋 盛徳 (千葉研 M2)
- 紹介論文:
"A New Channel for Detecting Dark Matter Substructure in Galaxies: Gravitational Lens Time Delays"
Keeton, Charles R.; Moustakas, Leonidas A.
2008arXiv0805.0309K
- 要旨:
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今現在主流となっている冷たい暗黒物質に基づく構造形成モデルでは、観測されている矮小銀河よりもはるかに多くの矮小銀河があると予測されている。もし予測値どおりに矮小銀河が実際にあるとするとそれらのうち多くの矮小銀河は暗く、直接観測が困難であると考えられる。これら銀河周りの物質構造を明らかにする方法として重力レンズ現象がある。これは天体の質量分布に依存し、天体の光度に依存しないため有効な方法となっている。
この論文では重力レンズ像の明るさや位置だけでなくtime delayを用いて微小質量構造に迫ることを提案している。