第62回 院生雑誌会
- 日時:
- 2008.11.07(Fri.) 4:00PM
- 発表者:
- 沖田 博文 (市川研 M1)
- 紹介論文:
"A Substantial Population of Red Galaxies at z > 2: Modeling of the Spectral Energy Distributions of an Extended Sample"
N. M. Forster Schreiber et al.
2004ApJ...616...40F
- 要旨:
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Js-Ks>2.3で選別された銀河を"DRGs"(Distant Red Galaxies)という。DRGsはそのSEDからz>2にあると考えられており、近傍の銀河のような性質をもっていると考えられているが、この性質は銀河間の減光によるものなのか成長した星によるBalmer/4000A break(+減光)によるものなのかよくわかっていない。
この論文ではFIRESサーベイのHDF-S、MS1054-03両領域で見つかった34個のDRGsについて、個々のDRGの性質をモデルSEDと比較し、次にDRGの統計的な性質をSEDフィッティングのパラメーターを変えることで見ていく。また同じ赤方偏移のLBGs(Lymann Break Galaxies)とも比較する。これらの結果からDRGsの色は近傍銀河のそれに似ているが、SFRをはじめとするパラメーターはまったく異なったものであることが示唆された。