第90回 院生雑誌会

  • 日時:
    1. 2010.06.25 (Fri.) 4:30PM
  • 発表者:
    1. 高山 善行 (服部研 M2)
  • 要旨:
    1. 2001年に打ち上げられたWMAP衛星は20-100GHzの間の5つのバンドでCMBの温度揺らぎと偏光を観測した。
      CMBの前景放射としてWMAPの低周波のバンドではシンクロトロン放射、高周波ではダストの熱放射が優勢であることが予想されていた。しかし実際にはWMAPのすべてのバ ンドでダストと相関した放射が優勢であることがわかっている。現在この放射の起源は高速回転した微粒子からの放射だという説が有力である。また本論文の解析により銀河中心方向に"Haze"と呼ばれている成分が発見された。
      CMB前景放射の除去の重要性を交えて簡単に説明したいと思う。