第98回 院生雑誌会

  • 日時:
    1. 2010.11.17 (Wed.) 4:30PM
  • 発表者:
    1. 沖田 博文(市川瀬研D1)
  • 要旨:
    1. 南極大陸内陸高原に位置するドームふじ基地は「地球最低気温」「世界最高シーイング」「連続2,000時間の極夜」を有する赤外線天文学にとって最高の観測条 件を有する可能性を秘めているが未だ本格的な天体観測は実施されていない。
      そこで我々は南極天文コンソーシアムを結成し2007年度よりドームふじ基地の天文学的観測条件調査を行ってきた。そして今年、初めて本格的な天体望遠鏡を持ち込み試験観測を行うこととなった。これまで開発してきた南極40cm赤外線望遠鏡 によるDIMM観測や金星の連続観測、オーストラリア・UNSW大学開発の無人発電モジュールPLATOを用いた冬期無人観測装置の設置を計画している。
      本講演では広く南極天文学について、その意義と今年実施予定の観測、これまでの取り組みについて報告する予定である。なお本公演は装置開発を中心としたものではあるが、出来る限り図・写真を多用し直感的に理解しやすいよう努力したつもりである。コーヒー持参で気軽に参加していただければ幸いである。