第102回 院生雑誌会
- 日時:
- 2010.12.15 (Wed.) 5:00PM
- 発表者:
- 信田 和哉(秋山研M1)
- 紹介論文:
"Towards a complete census of active galactic nuclei in nearby galaxies: the incidence of growing black holes"
Goulding,A.D. et al.
2010MNRAS.406..597G
- 要旨:
-
SDSS などの大規模サーベイにより、多くの AGN が"可視光"で発見された。しかし、母銀河のダストや star burst などにより、可視光での特徴が薄められたり、可視光観測での resolution limit などにより、低質量 BH による AGN が SDSS のような大規模な可視光観測でも見落とされている。よって、AGN の全存在量を議論するには可視光以外のデータも含めて考える必要がある。
本論文では、 Spitzer IRS で得られた近傍での mid-IR サンプルを用いて、mid-IR での AGN の空間密度、可視光 AGN との比較などを行なっており、可視光のみのデータでは 50% 以上の AGN を見逃している可能性を指摘している。
今回の発表では、「目で見えないなんてなんかおもしろい…」と思った私の気持ちを、皆様に少しでも分かって頂くことを目標にしたい。
- 資料: