第111回 院生雑誌会

  • 日時:
    1. 2010.6.21 (Tue.) 2:45PM
  • 発表者:
    1. 馬渡 健(山田研M2)
  • 要旨:
    1. 現在の構造形成論は、初期密度ゆらぎが重力により増幅され大規模構造を作るとする重力不安定性パラダイム(GIP)を仮定している。このGIP仮定は明らかに妥当なものであるが、観測と照らし合わせてこれを実証することは大事である。
      本論文はVVDSサーベイの結果からGIP描像のテストを高赤方偏移(z~1)まで行い確認した初めての研究である。具体的には観測から3次元銀河マップを構築し、得られたProbability Distribution Function(PDF)の2次、3次のモーメントを理論予測と比較・検証した。なおその際にバイアスの非線形項(2次)の必要性も確認された。

      キーワード:Probability Distribution Function(PDF)、大規模構造、密度ゆらぎ、非線形、バイアス、進化