第148回 院生雑誌会
- 日時:
- 2013 Jan. 23 (Wed.) 17:00~
- 発表者1:
- 豊内 大輔(千葉研M1)
- 形式:速報
- 発表タイトル:
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"Supermassive Black Holes Do Not Correlate with Galaxy Disk or Pseudobulges"
Kormendy, John; Bender, R.; Cornell, M.E.
2011 Natur. 469 374K
- 要旨:
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M-σ関係は、銀河バルジとそれに含まれるsupermassive black hole(SMBH)の共進化を示している。 しかしながら、disk銀河には一般的な丸いバルジ(classical bulge)ではなく、 扁平で回転運動が卓越したpseudobulgeと呼ばれるバルジを持つものが存在する。 この論文では、このpseudobulgeとclassical bulgeについてそれぞれM-σ関係を調べ、 pseudobulgeではバルジとSMBHがほとんど相関していないことを示している。 この結果は、銀河形成におけるバルジ、SMBHの進化を考察する上で重要な手がかりとなるものである。
Keywords : black hole,bulge,galactic evolution
- 資料:
- 発表者2:
- 森下 貴弘(市川研M1)
- 形式:速報
- 発表タイトル:
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"Satellites around Massive Galaxies since z ~ 2"
E. M´armol-Queralt´o et al.
2012, MNRAS, 422, 2187
- 要旨:
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近年、z~1-3付近において近傍の銀河と比較してとてもコンパクトな銀河が見つかってきている。 それらの銀河の進化の説明として現在の段階で最も適切であると考えられているものとして、 minor mergerが考えられている。その直接的な証拠となるのは、 大質量銀河の周りにある衛星銀河を観測することである。しかしながら、 そのような証拠は観測の限界から挙げられて来なかった。今研究では、 大型地上望遠鏡を使い、その時代の大質量銀河がどれほどの割合で衛星銀河を持つかを調べた。 その結果、どの時代の衛星を持つ銀河の数は一定であることがわかった。
Keywords : high-redshift, morphology, satellite
- 資料: