第129回 院生雑誌会
- 日時:
- 2012.05.16 (Wed.) 17:00~
- 発表者:
- 高山 正輝(齋尾・李研D1)
- 形式:論文紹介
- 発表タイトル:
"Ellipsoidal variability and the difference between sequence D and E red giants"
C. P. Nicholls, P.R. Wood and M.-R. L. Cioni
2010, MNRAS, 405, 1770N
- 要旨:
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red giant variablesにはLSP(long secondary period)と呼ばれる、現在もその変光 起源が解明されていない現象が存在する。一方周期光度図において、LSPの系列の非 常に近い位置に現れるsequence Eと呼ばれる系列が存在する。sequence Eを構成する システムはRGB/AGB星の連星であると以前から考えられてきた。本論文ではこれらのb inaryが伴星の潮汐作用によって形が歪められたred giant starによるellipsoidal v ariablesであることを明らかにした。そこからred giantsのellipsoidal binaryの性 質を明らかにし、前述のLSP現象とは類似が見られないことから、LSP現象の変光起源 はellipsoidal variablesではないことを示した。
Keywords: red giants, binary, LSP
- 資料: