第134回 院生雑誌会

  • 日時:
    1. 2012.06.27 (Wed.) 17:00~
  • 発表者1:
    1. 馬渡 健(山田研D1)
  • 要旨:
    1. 高赤方偏移における銀河団観測は (1)宇宙論の検証(2)高密度環境下における銀河進化の理解といった観点から、 重要であると認識されている。 近年の観測技術の発達に伴い、 赤方偏移が1以上の銀河団も発見されるようになってきた。
      今回紹介する3本の論文はIDCS J1426+3508という これまで見つかった銀河団の中でも 最遠方に分類される1つ(z=1.75)について、 同一グループが異なるアプローチ (近赤外分光、X線、Snyaev-Zel'dovich効果、重力レンズ) でその性質を調べたものである。 異なる手法を相補的に組み合わせることにより 多角的かつ広範な議論が展開されているので、 それについて簡潔に紹介する。

      Keywords: 遠方銀河団、Spitzer/IRAC、red-sequence、Sunyaev-Zel'dovich効果、重力レンズ、アーク統計、ΛCDMモデル


  • 発表者2:
    1. 中村 翔(服部研D1)
  • 要旨:
    1. これまでのRotation Measure(以下RM)が測定されている系外電波銀河のデータを集約し、 RMの全天mapを作成した。 map作成には新たな統計手法を導入し、これまでのRM全天mapを改善することに成功した。
      また作成したmapからパワースペクトルを求めたところ、Cℓ ∝ ℓ^-2.17を得た。
      全天mapの特徴,パワースペクトルとも、これまでの先行研究とよく一致している。

      Keywords: galaxy, magnetic field, ISM, Rotation Measure