4年生向けゼミのページ
2013年度のゼミ
A.「屋上50cm望遠鏡での補償光学系の評価」
B.「遠方宇宙のクェーサーと銀河の空間分布で探る超巨大ブラックホールの成長史」
の2個のタイトルで行います。このゼミでは輪講と実習(光学実験またはデータ解析)を平行して行います。実習の内容は最後に卒業論文の形にまとめてもらいます。
A.「屋上50cm望遠鏡での補償光学系の評価」
2010年度、2011年度のゼミで光の波面(等位相面)の形状を測定する波面センサーと波面センサーで測定された波面の乱れを補正する可変形鏡の性能評価を行いました。今年度はこれらを組み合わせて屋上50cm望遠鏡で実際に補償光学系として動かして補償性能の評価をすることを考えています。
輪講では補償光学についての Annual Review Davies & Kasper "Adaptive Optics for Astronomy" 、 Beckers "ADAPTIVE OPTICS FOR ASTRONOMY:Principles, Performance, Applications" を読みます。
うまく行けば、、現在稼働している補償光学系よりもかなり小型で安価な補償光学系を実現することが可能になり、小型望遠鏡での補償光学観測につながります。
われわれのグループではすばる望遠鏡の次の世代の望遠鏡として考えられている 30m 望遠鏡の観測装置として、広い視野の多数の天体を同時にカバーする補償光学系を検討しており、小型の補償光学系を実現することは重要な要素技術の一つとなっています。関連する研究内容は研究のページ(こちら)にまとめています。
B.「クェーサーなど活動銀河中心核のデータから超巨大ブラックホールの成長史」
銀河の中心に存在する超巨大ブラックホールは、クェーサーなどの活動銀河中心核として観測される降着現象を通じて形成、成長してきたと考えられています。実習ではクェーサーなど活動銀河中心核と銀河の空間分布を調べることで、クェーサー活動の寿命やクェーサー活動のトリガー機構に制限をつけ、モデル計算と比較することで超巨大ブラックホールの成長の歴史をたどることを考えています。具体的には
- 活動銀河核と銀河の空間分布を調べ、活動銀河核のホストハローの質量を推定する。
- 準解析的な銀河形成、超巨大ブラックホール形成のモデル計算と観測結果との比較を行う。
ことを考えています。
輪講では、まず活動銀河中心核の観測結果全般について理解するために Beckmann & Shrader "Active Galactic Nuclei" を輪講する予定です。
将来的にはまもなく稼働するすばる望遠鏡の Hyper Suprime Cam を用いた大規模探査のデータを用いた解析へと発展させていければ良いと考えています。関連する研究はこちらにあります。
過去の4年ゼミのまとめ
2012年度
2011年度
2010年度
2009年度
2008年度
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