4 数密度(励起状態も考慮した場合)

今まで電離原子として基底状態にある場合を考えていたが、 電離原子の励起状態も考慮する必要がある。 改めて $ r$ 階電離原子の $ k$ 番目の励起状態を $ g_{r,k}$$ N_{r,k}$ などと表すと、 基底状態について(8) は、

$\displaystyle \frac{N_{r+1,0}}{N_{r,0}} \, N_e =\frac{g_{r+1,0}}{g_{r,0}}\, f_r(T)$ (9)

と表すことになる。 $ r$ 階電離原子の $ k$ 番目の励起状態のエネルギーを基底状態から測って $ E_{r,k}$ と書けば(従って、$ E_{r,0}=0$) 、 励起状態 $ k$ にある原子の数は

$\displaystyle N_{r,k} = \frac{N_r}{U_r} \,g_{r,k} \,e^{-\beta E_{r,k}}\, , \qquad U_r=\sum_{k=0}^\infty g_{r,k} \,e^{-\beta E_{r,k}}$ (10)

で与えられ、 分配関数 $ U_r$ の定義から

$\displaystyle N_r = \sum_{k=0}^\infty N_{r,k}$ (11)

となる。

fat-cat 平成16年11月29日