第113回 院生雑誌会

  • 日時:
    1. 2010.7.12 (Tue.) 2:45PM
  • 発表者:
    1. 小室 佑介(千葉研M1)
  • 要旨:
    1. 冷たい暗黒物質に基づく構造形成は大きなスケールでは理論による予測と観測結果はほぼ一致している。しかし1[Mpc]以下のスケールでは様々な問題が生じている。その中の一つに「Missing Satellite Problem」というものがある。これはCDMモデルに基づくN体シミュレーションによる天の川銀河サイズのハローの形成を行った時に形成されるサブストラクチャーの数と、実際に観測されているsatellite galaxyの数との間に大きな違いが見られることである。
      本論文はこの問題を解決するためにAquarius ProjectのN体シミュレーションにガス粒子とsatellite galaxyの形成を抑制するために様々な物理過程を組み込み、どの程度satellite galaxyの形成が抑制されるのか を調べた。また、他のsatellite galaxyの形成モデルとの比較を行った。

      キーワード:Missing satellite problem , galaxy formation , dwarf galaxy , N体シミュレー ション