第115回 院生雑誌会
- 日時:
- 2011.10.5 (Wed.) 4:00PM
- 発表者:
- 林 航平(千葉研 M2)
- 紹介論文(発表タイトル):
"A common mass scale for satellite galaxies of the Milky Way"
Strigari et al.
Maccio et al.2008Natur.454.1096S
2009ApJ...692L.109M
- 要旨:
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近年SDSSの観測から、銀河系の周りには少なくとも23個の伴銀河が存在している。これらの銀河のほとんどが矮小銀河であり、この銀河は宇宙で最も暗い銀河である。このような銀河がどのようにして形成されたのかは現在も議論されているhotな話題である。またこの銀河は、ダークハローが支配的な天体であり、ダークマターの性質を知る上でも重要な天体である。これらの暗い矮小銀河の星の速度から、矮小銀河中 心300pc内の力学的質量を求めた。するとその質量はおよそ10^7M_sunで一定であり、このことから矮小銀河形成について一定の制限が与えられることを示唆した。
今回の発表では、この結果の詳細を述べると共に、このcommon mass scaleと銀河形成の関係を実際数値計算(N体+セミアナ)した結果(Maccio et al.2009)も紹介するつもりである。
キーワード:Cold Dark Matter (CDM) halo,Galactic dwarf satellites, galaxy formation
- 資料: